ご挨拶

 

 昨今の世相を反映し、新聞の一面は減産や人員削減、設備投資の抑制など景気低迷の話ばかりですが、医療・医薬品業界も決して他人事ではありません。国民医療費 33 兆 1276 億円のうち、公費(税金)負担 36.6 %、保険料 49.0 %と、医療費財源の 85.6 %が景気に左右されます。税収は景気悪化で大幅減、保険料も賃金低下の波を被っています。先行きは不透明で雇用状況は改善の兆しが見られません。

 しかし、景気の悪いときに身を縮めているだけでは、将来ビジョンを描くことはできません。苦しい時こそ、新たな成長に向けて思い切った手を打つことも大切です。

 現状を、将来に向け優秀な人材を獲得できるチャンス、資源の再配分を行うチャンス、将来性のある企業(施設)を買収・育成するチャンス、廉価で設備投資を行えるチャンス、新たなビジネスを発想するチャンスという前向きな思考で捉えることも重要ではないでしょうか。様々なチャンスを活かせば、市場の伸び以上の成長を見込めます。不況時に露呈した弱点を補いながら、ピンチをチャンスとしていきたいものです。

 われわれメディカル・リードは、医療制度や社会の環境変化を的確に読み取り、医療機関及び医薬品産業界の皆様のお役に立てる企業でありたいと考えています。

 特に医薬品業界においては、制度の動向に合わせた販売戦略構築、MR・MSの方々が医療関係者に面談するためのツールの提案や教育、医療周辺産業向けの研修会の開催など、身近な問題解決から将来予測、調査分析まで、皆様のチャンスの拡大に貢献できるよう鋭意努力いたす所存でございますので、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

株式会社メディカル・リード

代表取締役 小林 俊哉